演劇系の専門学校を卒業後は、小劇場に立ちながらMCやナレーションのお仕事をしていました。30代になったタイミングで収入の安定や将来のことを考え転職を決意。その後ご縁を頂いた工務店で4年半ほど事務員として務めていました。ただ体を動かすことが大好きな私は、座りっぱなしのデスクワークが自分に合っていないように感じ、インストラクターの求人を探していた中でカーブスを見つけました。
とにかく記憶にあるのは、面接に入ってくださった取締役の史恵さんのパワーに圧倒されたこと。終盤に「言いたいことがあればどうぞ」という質問を頂いたので、とにかく史恵さんに負けないように気持ちを伝えないとと思い、立ち上がって全力でやる気があることをアピールしました。突然のことでびっくりしたと思いますが、史恵さんはしっかりと受け止めてくださり、ここで働きたいというおもいがより高まりました。
また店舗のスタッフ紹介を見ていたときに目に飛び込んできた、「店長 21歳」という文字。年齢関係なく、頑張った分だけしっかりと評価してもらえる会社なんだなと感じ、すごく好感を持てました。
一匹狼な性格には少し苦労しました。小さい頃からどこのグループにも属さずに、各グループの1〜2人と仲良くしているような子どもでした。でも1人で過ごすことが苦だと思ったことはなく、自分の好きなことを自分のしたいようにできることがとても楽しかったです。
入社してからしばらく経っても個人プレーの考え方は抜けていなかったので、店長を任せられることになったときは、率直に「私にはできない」と思いました。みんなとあまりコミュニケーションをとれていなかったし、関わりづらいと思われているような気がしていたんです。
ですが業務をこなしていくうちに、少しずつ考え方が変わっていったように思います。店長の仕事はインストラクターとしての業務以外にも、退会されたお客様にその後いかがかお電話したり、外に出てチラシを配ったり、とても幅が広いので、受け身のままだと追いつかなくなりますし、アウトプットしないと身につくこともありません。自分からどんどん動くことや自分がまず率先して動くことで周りのスタッフにいい影響を与えたいと思うようになってから自然とコミュニケーション力が磨かれていきましたし、個人プレーの考え方から周りと協力し合うことを大切する考え方になっていました。

私がスタッフの一員として務めていた頃、店長が変わるタイミングがありました。「誰が店長になるんだろう。私じゃありませんように」なんて思っていたときに、史恵さんからお食事のお誘いがあり、店長に挑戦しないかとお話を受けました。
ただ入社当時の私は、自他ともに認めるほど人間味が全くない性格。責任が伴うことへの不安はもちろん、そんな自分に店長なんて務まるはずがないと感じ、決断するのに時間がかかってしまいました。
ですが史恵さんは「あなたは本当によく変わった。周りのことも見えるようになって人間らしくなったね」「できないときはできないと割り切って良い。それよりも、上手くいかないときに周りに寄り添ってもらえるような関係性を築いていくことの方が大切」とお話してくださいました。また歴代の店長や先輩からは「やってみたら役職が自分を育ててくれるよ」という言葉も頂いて。みんなのおかげで「『誰かのようになりたい』ではなく、自分がやりたいようにやってみても良いんじゃないか」と前向きに考えられるようになり、店長を引き受けることを決意しました。
本気で仕事と向き合うきっかけをお客様から頂いたことがあります。店長2年目の頃、忙しさからいっぱいいっぱいになってしまい、チームの関係性が最悪に。本音を伝えることができず、連絡事項等の必要最低限の会話のみを交わすことが日常になっていました。そんなある日、空気が悪いことに気づかれているんじゃないかという恐怖で、声をかけてくださったお客様を咄嗟に避けてしまいました。そのことについて後日謝罪に伺ったとき、お客様は怒るどころか「あなた達が楽しそうじゃなかったら、私達も楽しくないよ」「頑張っているのはわかる。もっとみんなを頼ってみたら」という言葉をくださいました。今でも思い出すと涙が出てしまうくらい、私にとってすごく大切な経験でした。
この出来事を機に、年上だとしても、キャリアが先輩だとしても、少しずつ本音を話せるように。今でもまだまだ苦手意識はありますが、伝える努力をするようになりましたし、人に頼ることも悩みを打ち明けることもできるようになってきたと思います。
役職へのこだわりはありませんが、今のお仕事をできるだけ長く続けていきたいと思っています。後輩になる皆さんに負けないよう、会社を支えられる存在を目指してこれからも頑張っていきたいです。
20歳の頃から続けている演劇でリフレッシュしています。休日や仕事終わりにお稽古へ行ったり、仕事と両立しながら小劇場に立ったりする日々は大変ですが、とにかく楽しいです。
個人的な夢は、お客様と一緒に演劇などのイベントを開くこと。ユニークな方たちばかりなので、叶ったら楽しいだろうなと密かに考えています。
社員インタビュー interview
そう信じて、この場所でもっと自分を好きになりませんか。